キリスト教政治の会

右でもない左でもない、キリスト教信者たちに伝える政治の話です。

戦後政治史の証人中曽根康弘氏昇天

大変な長寿を全うされました。ご冥福を祈ります。
中曽根康弘氏の名前を知ったのは私が中学生の頃であったであろうか、彼、(以後中曽根先生と呼ぶことにしよう)
当時はすでに一派を率いて次期総理の候補者の一人であったように思う。
後に中曽根先生とコンビを組んで行政改革に邁進された経団連会長になられた土光さんが東芝の社長として頑張っておられた。
当時は佐藤栄作総理が絶好調の頃で、田中角栄
福田、大平、三木武夫、等のなかで、若くして派閥を立ち上げられて独自の道を進んでおられたようです。しばしば紙面に登場したのが政界の風見鶏と
呼ばれたことが印象に残っている。
当時の私には意味が良くわかっていなかったが
悪い方に解釈すると都合のいい方に動き回る調子いいやつだとなるが、一方政界の目指す方向を示し、日本の行くべき道を示す人と解釈できる。

長期の佐藤栄作政権の後継者は田中角栄になるが
中曽根先生は一番最後に総理になられた。
しかし業績は一番だと思う。
人柄については誰しも認める人格者であった。

軍隊に入る時聖書を持って行かれたようですが、特にガチガチのクリスチャンではないようだ
生まれ故郷の群馬県は著名なキリスト教徒を多く輩出している影響があったように思う。新島襄の功績は誰しも知るところである。
中曽根先生の母が熱心なクリスチャンの影響であろう。
中曽根先生は総理の任期中度々禅寺にこもっておられた。禅を通じて何を求めておられたのか神と対話しておられたであろうと推測する。
ただ言えることは中曽根先生は常に大局的に考えておられたであろう。
生涯を通じて日本のこと世界の平和を考えておられた。
私の最も尊敬する政治家の一人である。
中曽根平和研究機関の発展を願います。