キリスト教政治の会

右でもない左でもない、キリスト教信者たちに伝える政治の話です。

石破派の混乱に見る日本自民党政治の変質。

菅内閣が発足して1ヶ月あまりになる。
所信表明演説をよく読んでみると、幅広く今後の政策目標がまんべんなく語られている。しかし内容はこれまで政府が取りかかって来たことが多いように思う。それ故新鮮味がなく味気ない印象を与えたのだと思う。
しかしどれもこれも早急に解決するべき事ばかりである。行政の電子化しかりあまりにも遅すぎる。
エネルギー政策にしても世界の先進国つまりヨーロッパの国々に比べて遅い。アメリカの方ばかり見ている結果だろう。アメリカの諸事情と日本とは国の大きさが違う、むしろヨーロッパ諸国が近い。

彼らは極端な脱原発は言わないが非常に現実的にそれを進めている。法の改正のスピードが早い。

日本に必要なことは国会審議のスピード化である。

そして行政のスピード化である。

それなくして菅内閣の政策は実現不可能である。

今の自民党は理念がない。どんな国を目指しているのかをよく議論していないように思う。60年代又中曽根さんの時代まではそれがあった。以後バブル崩壊以後の政治は理念なき政治になった。権力闘争の場に変質した。国民は感じているのだ。
政治の混乱は国民の混乱につながる。

政治家は国の未来はを示して欲しい。それも現実を見据えて、進めて欲しい。

石破派の混乱は他派の未来でもある。